インタビューを追加掲載しました!世界にはばたくメイドイン山形
飛躍する山形のものづくり企業とその優れた製品を紹介する「世界にはばたくメイドイン山形」。
今回ご紹介するのは、長年培ってきた鋳物技術を応用し、機械部品の製造を行っている「有限会社渡辺鋳造所」です。
主力商品はエレベーター関連の部品で、なんと、東京スカイツリーのエレベーターの滑車にも採用されています。
高い技術力を誇る有限会社渡辺鋳造所のものづくりにかける想いをお伝えします!
飛躍する山形のものづくり企業とその優れた製品を紹介する「世界にはばたくメイドイン山形」。
今回ご紹介するのは、長年培ってきた鋳物技術を応用し、機械部品の製造を行っている「有限会社渡辺鋳造所」です。
主力商品はエレベーター関連の部品で、なんと、東京スカイツリーのエレベーターの滑車にも採用されています。
高い技術力を誇る有限会社渡辺鋳造所のものづくりにかける想いをお伝えします!
有限会社渡辺鋳造所は、明治33年に山形市銅町に工場を構え、鉄瓶やステーキ皿などの日用品を製造してきました。4代目となる渡辺利隆社長は、一度鋳造型を作れば同じものを大量に作ることができる鋳物の特徴に着眼し、日用品の製造から機械部品の製造へ100%移行しました。
「鋳物品は鉄に近い材質で何でも作れます。今まで鉄で作っていたものを鋳物に切り替えることで、より短い時間で量産できる。これほど特徴のある製造法はありません」と渡辺社長は言います。
昭和49年に鋳物町に会社を移転。機械部品製造のための工場などを整え、現在では大手メーカーからも発注を受ける、山形を代表する鋳造所となっています。
今、渡辺社長が提案しているのが、この新素材「マルテンサイト」で製造した「分流子」です。
「分流子」とは、ダイカスト製法(アルミやプラスチックを成型するときの製法のひとつ)に使用される部品で、材料を溶かして流し込んだ高熱の溶液を直接受け、最も熱がたまる部品です。金型に流し込む溶液は、アルミでは650度、プラスチックでは300度近くにもなります。
「分流子」は高温の溶液と接するため、作業工程上、金型を開くには冷却する必要があります。
有限会社渡部鋳造所が提案する分流子では、中にらせん状のパイプを埋め込むことにより、冷却をより早く均一に行うことを可能にしました。
現在も新素材を開発し、お客様に提案している真っ最中とのこと。鋳造品の自由度の高い性質と渡辺社長が築き上げたネットワークを生かして、鋳造品の可能性はさらに広がっていきそうです
有限会社渡辺鋳造所
下記の日程で技能五輪全国大会の特集番組が放送されます。
山形県の選手にも密着取材をしていただきました!
全国大会という大きな舞台で、目標に向かって頑張る選手の様子をぜひご覧ください!
<TOKYO MX TV 未来へつなげる技能五輪全国大会スペシャル>
■ 放送日:12月31日(木)14:00~16:00
※「エムキャス」を利用すると、ネットで無料で視聴できます。
番組ホームページ https://s.mxtv.jp/variety/ginogorin/
愛知県で開催された「第58回技能五輪全国大会」(11月13日~16日開催)及び「第40回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」(11月13日~15日開催)において、本県選手団(技能五輪13職種25名、アビリンピック9種目10名)から、技能五輪で4名、アビリンピックで2名が見事入賞しました。
12月22日(火)に、入賞者の中から、銅賞以上の入賞を果たした下記の3名の選手の皆さんが、知事に入賞を報告してくださいました。
【アビリンピック】
金賞 板垣美穂選手
(縫製・社会福祉法人山形県身体障害者福祉協会山形県リハビリセンター)
【技能五輪】
銀賞 遠藤拓也選手(建築大工・株式会社遠藤建築)
銅賞 山﨑和真選手(電工・株式会社ユアテック営業本部電気設備部施工センター)
入賞が決まった瞬間の気持ちなどを聞いた吉村知事は、お祝いを述べるとともに、「コロナ禍における大変明るいニュース。県民みんなが皆さんの活躍を喜んでいる。」「本県の技術力の高さを全国に示すことができた。今後は後進の指導もぜひお願いしたい」と健闘をたたえました。
で運営している「山形県住宅情報総合サイト【タテッカーナ】」において、技能五輪の建築大工職種の日野ゆず選手が紹介されました。
日野選手は、教員としてものづくりの魅力を伝えながら、技能五輪の選手として練習に励んできました。
日野選手のものづくりに対する想いが伝わってくるインタビューとなっています。
ぜひ、ご覧ください!
山形県住宅情報総合サイト【タテッカーナ】
https://www.pref.yamagata.jp/tatekkana/professional/daiku/takumi-30.html
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構では、「障害者技能競技大会(アビリンピック)」のマスコットキャラクターを募集しています。
アビリンピックは、障がいのある方々が日頃職場などで培った技能を競う大会です。
障がいのある方々の職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障がいのある方々に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的に開催されています。
〇 募集期間 令和2年12月15日(火)~令和3年2月28日(日)(必着)
〇 詳しくは「障害者技能競技大会プロモーション公式ウェブサイト」をご覧ください。
https://abilympics.jp/
最優秀賞作品は、障がい者雇用の普及啓発に向けて、各都道府県で開催される地方アビリンピックや全国アビリンピック、そして障がい者雇用の促進に向けた様々な場面で活用されます。
※ 全国アビリンピックには、山形県からも選手が出場しており、今年は、縫製種目で金賞、パソコン操作種目で努力賞と、2名が入賞しました。
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
(全国アビリンピック関連ページ)
https://www.jeed.go.jp/disability/activity/abilympics/index.html
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構山形支部
(地方アビリンピック関連ページ)
https://www.jeed.go.jp/location/shibu/yamagata/index.html
地元を離れ進学・就職し、再び山形へ戻って働くUターン者。
生まれたまちを離れ、山形で就職したIターン者。
「山形県」を働く場所に選んだ先輩たちに、その理由と、山形で働く魅力についてお話をお聞きしています。
今回は、「株式会社 最上川環境技術研究所で活躍している」Iターン者の方にお話を伺いました。
ぜひ、ご覧ください!
Uターンのきっかけを教えてください。
大学卒業後、一度は県外に出てみたいと思い、茨城県の電機メーカーに就職しました。実際に県外で生活してみて、「山形良かったな、住みやすかったな」と思うようになりました。
2018年に子どもが生まれたことを機に帰郷することを決めました。私も妻も山形県出身ということもあり「子育てをするなら自分たちが育った空気と米で」と考えていましたし、両親がいるというのも大きかったです。茨城県にいたときの子育ては、妻に任せきりになっていましたが、地元では両親にも子育てに協力してもらうことができ、とても助かっています。
現在の仕事内容を教えてください。
ポンプを使った応用装置の開発設計をしています。当社では医療器具の洗浄用装置など流体にまつわる装置の製造をしていますが、私が主に担当しているのは農業用装置の開発設計です。農業用装置は、現在当社が自社ブランドとして力を入れて展開している製品です。ハウス内の環境を整える装置や、作物に水と肥料を与える自動給液装置などの製品があります。農家によって農法が違うので、それらの製品をより使いやすくするために改良したり、新しい製品を設計したりしています。
設計といっても、図面を引いて次の工程の部署に回すのではなく、当社では、製図・組み立て・試作・検査まで一貫して携わることができます。前職では組み立てなどは行わなかったので、学ぶことが多いです。すべての作業を一貫して自分で行うことで、完成した時の達成感も大きなものになります。
良かったと感じる点はさまざまありますが、通勤がしやすいことも、その1つですね。
茨城県で働いているときは、主要道路を通っていたこともあって約10㎞の道のりに1時間ほどかかっていました。その時間がストレスでした。今は山形市から白鷹町まで約25㎞ありますが、信号が一つしかないので30分くらいで済みます。山間の道は景色が良く、秋は紅葉を、冬は雪景色を見ることができます。早朝には朝日連峰の下あたりに雲海がかかることもあって、とても綺麗です。
転職を考えたときに、農業関係のものづくりに携わってみたいという思いがありました。妻の実家が農家で、農家の方々の大変さを目にしていたからです。ものづくりを通して、農家の方々の力になれたらと考え、農業用装置に力を入れている株式会社最上川環境技術研究所に入社しました。
当社では業務だけでなく、スキルアップにかかわる資格取得にも協力的で、白鷹町商工会の支援制度も活用し、国家資格となる機械プラント製図2級を一昨年に、1級を昨年取得しました。1級では、より早く正確にCADで製図をする必要がありましたが、前職の経験も活かして、無事取得することが出来ました。
前の職場で、入社当時からいろいろなことを教えてくれた上司の言葉が印象に残っています。「一度やったことはもうやるな」という言葉です。“常に今までやったことのない仕事にチャレンジして、過去にやったことがあることは部下に教えて回せ。そうしないと自分も部下も成長できないぞ。”という意図で言われた言葉で、私は今でもこの姿勢を大切にしています。
株式会社最上川環境技術研究所の橋本社長は新しいことに挑戦する姿勢を大切にしてくれて、私たち社員のチャレンジにも理解を示してくれます。
例えば、今年の5月から敷地内に建てた試験ハウスでトマトの栽培に挑戦しています。私たちは農業用装置の開発をしていますが、農業の経験がなかったため、実際に行ってみるべきだと思ったからです。やってみると、水と肥料のバランスや光の与え方など、文献を読んでいてもうまくいかないことがあり大変ですが、新しいことに挑戦する姿勢を大切に、今度は苗から育ててみようと、私の事務室内で育苗にもチャレンジしています。
実は、県内への農業用装置の導入実績がまだありません。現在の主なユーザーは西日本の農家の方々です。ハウスを使う施設園芸は日射が大切で、太陽が良く出ている地域で盛んに行われるため、冬の間の環境制御が難しい降雪地域では導入が難しいという側面があります。私の目標は県内の農家さんに当社の農業用装置を届けることです。現在、その目標を実現するために、マーケティングの支援を受けたり、山形県農業総合研究センターに訪問してヒアリングしたり、宮城県農業・園芸総合研究所で試験的に装置を使ってもらってフィードバックを受けたり、様々な営業活動をしています。手応えもあり、そう遠くないうちに地元の農家の皆さんのもとへ届けることが出来そうで、楽しみです。
山形県には自分が求める職種がない、入りたい企業がないなどの理由で、県外に就職活動の目を向ける人もいるかと思います。でも、意外と面白いこと、すごいことをしている企業は、山形県内にもあります。先入観にとらわれずに、調べて、気になった企業があれば実際に足を運んでみてください。
笑顔でお話ししてくださった槻田さん。何事にもチャレンジする姿勢で、山形をはじめ全国の農家の皆さんが少しでも負担なく農業ができるような装置を、これからも開発していってくれることを期待せずにはいられません。
株式会社最上川環境技術研究所(Metri)
会社名 株式会社最上川環境技術研究所(Metri)
代表者:橋本幸雄
創立: 2001年8月
従業員数:63名(2020年11月現在)
事業内容:環境機器関連製品設計製造・ポンプ応用装置設計製造・水質管理装置設計製造・半導体チラーメンテナンス
所在地:山形県西置賜郡白鷹町荒砥乙327
TEL:0238-85-5522
FAX:0238-85-0455
URL:http://metri.co.jp