大学校卒業後、すぐに自動車関連の部品を製造する会社に就職しましたが、「いつかは大学校で学んだ三次元モデリングの知識を活かせる仕事がしたい」という思いがありました。そんな時に山本製作所の企業説明会があり、参加したことが入社のきっかけです。地元企業で昔から存在を知っていたのも志望した理由のひとつでした。
具体的な仕事内容を教えてください。
技術部 農機グループに所属し、チームで籾摺機(もみすりき)の開発を行っています。
主に私が担当しているのはRX-6000という新機種の構造設計です。3D-CADでモデリングしながら設計し、工場で部品を作って組み立て、試験を重ねながら製品化するまでのプロセス全般に関わっています。
RX-6000は、かつて製造していた籾摺機のリニューアルマシンとして開発し、2016年に販売されたもの。省電力で高性能な籾摺機で、当社でも力を入れている商品です。
籾摺機の役目として最も重要なポイントは、籾殻と玄米がしっかり分かれているかどうかということ。玄米の中に籾が混入していると一等米として評価されないなど、「等級」に影響が出てしまいます。そうなれば、農家の方の減収につながりかねません。
当社の籾摺機は籾同士が重ならず、一粒一粒しっかりと籾摺作業ができるように「傾斜ロール」を採用し、脱ぷ率を高めている点が大きな特徴です。また、農機具は環境の良くない場所で稼働させるので、メンテナンス性や使い勝手の良さも考慮しながら設計しています。