インタビューを追加掲載しました!ヤマガタの未来を切り開く女性たち「株式会社ヨロズエンジニアリング 」

ものづくりの現場で活き活きと働く女性の皆さんを紹介する「ヤマガタの未来を切り開く女性たち~ものづくりの現場から~」。
今回は、株式会社ヨロズエンジニアリングの箕輪優佳さん、銭慧潔(セン エケツ)さんに登場いただきました。

箕輪さんは、一度県外で就職し、その後、地元・庄内へUターン。
銭慧潔さんは中国の出身。中国の大学院を卒業後、山形大学大学院へ留学し、2つの大学院でメカトロニクスを勉強され、株式会社ヨロズエンジニアリングへ就職されたそうです。

山形でものづくりに携わるお二人のインタビュー、ぜひご覧ください。

株式会社ヨロズエンジニアリング

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株式会社ヨロズエンジニアリング

株式会社ヨロズエンジニアリング

試行錯誤でのものづくり
設計の醍醐味がここにある
株式会社ヨロズエンジニアリング(三川町)

ヨロズグループは、日本はもとよりアメリカ・メキシコ・アジア・ヨーロッパにも拠点を持つグローバル企業。自動車のサスペンションなどを中心とした部品の開発から製造までを一貫して行っています。その中で、株式会社ヨロズエンジニアリングは、グループの生産工場で部品を生産するのに必要な金型や治工具、生産設備を設計から製造までをすべて自社で行っています。製作機械設計で3D設計した生産設備の製図を担当している箕輪さんと、金型設計で金型の設計を担当している中国ご出身の銭さんにお話を伺いました。

箕輪優佳さん

箕輪優佳(ミノワ ユカ)さん
酒田市出身。山形県立酒田光陵高校卒業後、2013年栃木県の工業系の会社へ就職。2017年に地元庄内へUターンし、株式会社ヨロズエンジニアリング入社。機械設計グループの最年少メンバーとして、CADを使って製作機械の製図を行っている。

銭慧潔さん

銭慧潔(セン エケツ)さん
中国出身。中国の大学院を卒業後、山形大学大学院へ留学。2つの大学院では、メカトロニクスを勉強し、2019年4月に同社へ入社。大学院で学んだ知識を活かして、プレス金型の3D設計に携わる。

  

世界レベルの技術を学び、ものづくりをしていきたい

入社のきっかけを教えてください。

箕輪
高校の恩師が製図の基本を熱心に教えてくださったおかげで、ものづくりの業界に興味を持ちました。一度は全国的な技術を見ておきたいと思い、栃木にある自動車の内装部品を設計している会社に就職しました。そこでは内装部品のモデリングをCADを使い行っていましたが、地元に戻りCADを使った仕事に携わりたいと思い、恩師に現在の会社を紹介してもらいました。
中国の大学院時代は機械加工の勉強をしていました。自動車は人の生活を支える大きな部分を占めており、将来的には自動車のものづくりに関わる仕事がしたいと考えていました。日本の自動車部品の加工技術は素晴らしいものでしたので、日本で勉強したいと思いました。そして山形大学の大学院へ留学し、さらに金型部品について学びました。ヨロズエンジニアリングは世界レベルの高い技術力を持つ企業なので、学んできた知識を活かし、金型部品の3D設計ができるという理由で入社しました。

現在はどんなお仕事をしていますか?

箕輪
自動車のサスペンション部品の生産設備を設計する部門で、CADを使いモデリングや製図を行っています。
プレス部品の金型を設計する部門でモデリングや金型の設計をしています。
モデリングや製図を行う箕輪優佳さん
モデリングや製図を行う箕輪優佳さん
製作現場で設計図と現物を確認している銭慧潔さん
製作現場で設計図と現物を確認している銭慧潔さん

仕事をする上で大事にしていることは?

金型工場に大形5面加工機械が立ち並ぶ
金型工場に大形5面加工機械が立ち並ぶ
箕輪
緻密で正確性を求められる作業なので緊張感の高い現場です。パソコンの画面上で設計したものでも、現場では状況が違い、うまくいかないこともあります。勝手な判断をせず、現場の声を大事にしながら、次工程の人が作業をやりやすいように考えて仕事をしています。
会社で働く以上、責任感を持って行動するように心がけております。先輩から教わったこと、上流工程の技術者から受けた内容を適確に作業するように意識して日々業務に取り組んでいます。

奥深いものづくり。そこにこそやりがいがある。追求していく理由がある。

実際に働いてみてどうですか。

製作現場で設計図と現物を確認している箕輪優佳さん
製作現場で設計図と現物を確認している箕輪優佳さん
箕輪
ものづくりは奥が深いです。社員が情熱をもって作業・設計をしていますが、簡単には解決できないことも多く、問題を解決するまで試行錯誤を繰り返し、そうして部品ができていくことにものづくりの醍醐味を感じます。これからも進化していく自動車設計業界に携わっていることを誇りに思います。
職場のコミュニケーションも活発で社員同士の交流も多く、先輩社員が丁寧に仕事を教えてくださるので非常に働きやすい環境です。先輩方には日々感謝しています。ものづくりは本当に奥が深く、私自身も金型部品の奥深さを突き詰めて、高い技術力を習得し、良い商品を作ることができるようになっていきたいと思います。

今後の目標を教えてください。

株式会社ヨロズエンジニアリング
箕輪
自分が製図したものが、実際に自動車部品を製作する機械になることは非常にやりがいを感じる瞬間です。これからも技術力を高めて、「箕輪優佳に任せれば大丈夫」と言ってもらえるようになっていきたいです。
現在の仕事は3Dモデリング設計ですが、将来的にはエンジニアを目指しています。仕事を熟知し、しっかりと後輩指導できるエンジニアになっていきたいです。

ものづくりを目指す方へのメッセ―ジをお願いします。

箕輪
ものづくりを志す人は真面目な人が多いので、仕事も大事ですが私生活も大事にしてほしいと思います。業界内でもダイバーシティなど女性の登用推進が謳われていますが、仕事だけに一辺倒にならずに、家族や健康も大事にしながら、余裕をもって働けるように心掛けて、頑張りましょう。
私は中国から日本に来て、就職前に結婚をして生活環境が大きく変わりました。女性は出産、結婚、子育てなど、ライフステージの変化もあり、なかなか自分のキャリアアップが図れない印象がありますが、女性こそ自分のキャリアを望んでいくべきだと思います。技術者として、女性も男性と同じように働けるように仕事と家庭をうまく両立してやっていきましょう。
株式会社ヨロズエンジニアリング
株式会社ヨロズエンジニアリング
(2019/9/12 取材)

株式会社ヨロズエンジニアリング

企業からのメッセージ
株式会社ヨロズエンジニアリング

当社はサスペンションなど自動車部品メーカーでありグローバルに展開する㈱ヨロズの子会社で、金型や生産設備を設計から製作までの一貫した「ツーリングメーカー」として操業しております。工場を拡張し製作能力を倍増させるために、現在、グローバルに活躍する若い人材・女性および外国籍の方など多様性を持った社員が幅広く活躍しております。ものづくりに興味のある方は、ぜひご連絡ください。

社員数
代表者:代表取締役会長 志藤 健
    取締役副会長 平田 哉生
    代表取締役社長 奥村 直幸
所在地:山形県東田川郡三川町青山字外原207-1
TEL:023-66‐4800
URL:https://www.yorozu-corp.co.jp/ye/
事業内容:プレス金型および生産設備の開発・設計・製造
創立日:1992年(平成4年)10月22日

あいち技能五輪・アビリンピック2019上位入賞者が知事に入賞を報告しました!

愛知県で開催された「天皇陛下御即位記念 第57回技能五輪全国大会」(11月15日~18日開催)及び「天皇陛下御即位記念 第39回全国障害者技能競技大会(全国アビリンピック)」(11月15日~17日開催)において、本県選手団(技能五輪16職種36名、アビリンピック10種目10名)から、技能五輪で6名、アビリンピックで2名が見事入賞しました。

12月2日(月)に、入賞者の中から、銅賞以上の入賞を果たした下記の5名の選手の皆さんが、知事に入賞を報告してくださいました。
【技能五輪】
金賞 松田燿選手(フラワー装飾・株式会社花泉)
銅賞 日野ゆず選手(建築大工・県立山形工業高等学校実習講師)
銅賞 髙橋晋也選手(ITネットワークシステム管理・ロイヤルネットワーク株式会社)

【アビリンピック】
金賞 海藤航貴選手(DTP・株式会社アサヒマーケティング)
銀賞 板垣美穂選手(縫製・社会福祉法人山形県身体障害者福祉協会山形県リハビリセンター)

入賞が決まった瞬間の気持ちなどを聞いた吉村知事は、入賞のお祝いを述べるとともに、「本県の技術力の高さを全国に示すことができた。今後は後進の指導もぜひお願いしたい」と健闘をたたえました。

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