

計測でエコに貢献
1990年設立の山形東亜DKKは、各種分析計のリーディングカンパニーである東亜ディーケーケー(株)の生産拠点として、分析計用電極、プリント基板、pH計・ORP計変換器の生産からスタートしました。その後、環境用大気分析計や上下水用分析計にまで業容を拡大し、1999年からは環境プロセス用分析機器全機種の生産を東亜ディーケーケーから移管され、最終顧客への出荷を開始しています。
さらに、超小型変換器、水道水用水質自動測定装置や負荷量演算器の開発・生産にも着手。近年では、大学との共同研究など開発部門にも力を入れており、工場内の生産工程は、すべてコンピューターによる統合管理システムを導入しています。また、製品の性質上、分析や測定の条件等によってお客さまのニーズが微妙に異なることから多品種少生産の製品が多く、コストを抑えるために部品やプリント基板も自社生産。注文に応じて必要な製品を必要なだけ生産する一個作りに徹することで総合的な品質保証と余剰在庫の削減をも実現しています。


山形東亜DKKでは、2002年に高性能はそのままにコンパクト化と低コスト化を実現した超小型計測器(pH計・ORP計)を自社開発。当初は東亜ディーケーケーを経由して販売していましたが、2004年からはインターネット販売を開始。さらに、その翌々年には山形大学大学院神戸研究室の開発協力を得てUSB変換器の製品化に成功し、同様にインターネットでのみ販売を行っています。
大々的にPRすることもなく、年に数台売れればいい程度の予想で始めたネット販売ですが、実際にホームページを開設してみると多数のアクセスがあり、販売台数も順調に伸びているというのです。ともに電極、ケーブルなどすぐに使用するために必要な付属品一式をセットにしての低価格という点が魅力なのでしょう。産業用水や公共用水の計測用としてはもちろん、個人ユーザーからの問い合わせ・注文も少なくありません。

「『誠実・創造・挑戦』をモットーに地球環境保全と豊かで人に優しい社会環境の実現に貢献します。」を経営理念とする山形東亜DKK。その生産製品は、まさに深刻化する環境問題に関わりの深いものばかり。上下水用計測器や水質用分析機器・システム、大気用分析計などは環境問題に直結するもので、今後ますますの需要拡大が見込まれる分野。それらの製品が使用される環境条件や活用目的に合わせて最適の機器やシステムを提供するためにほぼ一台一台がオーダーメイド。さらに、完成後の検査、試運転も実に慎重に行われます。製品保証のために製造に1週間、検査に2週間、そんなケースも稀ではありません。
また、プリント基板には鉛を用いないハンダ付を採用するなど、製造現場での環境意識も徹底しています。今後は、大学等との共同研究にも一層力を注ぎ、開発部門の強化をめざします。





山形東亜DKK株式会社

「地球に優しいテクノロジー」を掲げ、各種計測機器・分析機器を生産。部品調達から、機械加工、組立、調整、最終検査、出荷まで一貫した生産体制でお客さまのニーズにスピーディに対応している。さらに、一個作り生産により在庫削減、生産の効率アップを追究。産学連携など開発分野にも力を注ぎ、成果を上げている。
創業:1990年10月
従業員数:108名
事業内容:プリント基板、プロセス用分析機器、分析計用電極、上下水用計測
機器、大気用分析機器の受注生産、出荷、販売まで。
所在地:山形県新庄市大字福田字福田山711-109
TEL:0233-23-5011
FAX:0233-23-5010
URL:http://www.y-dkk.com/