

ハイメカ株式会社は、タンタルコンデンサ製造装置をはじめとする電子部品製造設備やFA設備の開発製造に取り組んでいる会社です。タンタルコンデンサと聞いてピンとこない人でも、きっと知らず知らずのうちに愛用しているに違いありません。タンタルコンデンサとは、パソコンや携帯電話などの電子機器の回路に使われている蓄電器のこと。アルミやセラミックなど、さまざまな素材のコンデンサの中でも、タンタルコンデンサは特に画像や音声を扱う機器に適しているとされ、需要が高まっています。
今や全世界で年間300億個のタンタルコンデンサが生産され、そのうちの75%がハイメカ製のタンタルコンデンサ製造装置でつくられています。まさに、世界にはばたくトップブランド企業といえましょう。
ハイメカは1972年の創業当初から、「自主独立の経営」「自社製品を持つメーカー」「市場は世界」を経営ポリシーとし、「小さくても自社技術で世界にはばたく会社をつくる」を志してきました。技術開発によりさまざまな分野の機械づくりに取り組むなど、初志を貫徹し、さらにタンタルコンデンサ製造ラインの開発によって業界の高い評価を得るようになっていったのです。
今後は、このコンデンサ分野において高精度化や多様化などお客様の要求にお応えしていくとともに、半導体分野やエネルギーデバイス分野での活躍、成長も大いに期待されています。


深刻化の一途をたどる地球の環境問題。ハイメカでは大容量のリチウムイオン二次電池製造装置等を開発し、環境改善やクリーンエネルギー確保への挑戦をはじめています。2007年7月には、エネルギーデバイス分野の最新技術情報を集めて開催された「Advanced Capacitor World Summit 2007」(米国サンディエゴ)にも出展。多様な製造装置の試作機などの開発依頼が海外からも多数寄せられており、今後はエネルギーデバイス分野でも世界が求める技術力を発揮していくことになりそうです。
タンタルコンデンサ製造装置やリチウムイオン二次電池製造装置といったエネルギーデバイス分野でも、ハイメカの製品はすべてオーダーメイド。お客様からの相談や注文を受けて、一台一台、機械・回路設計を行い、組立調整、立ち合い検査を経て出荷、現地立ち上げといった手順を踏みます。欧米諸国やオーストラリア、韓国、中国など、海外への納品時も必ず担当者が立ち合い、現地立ち上げを見届けて、その後も万全のサポート体制で信頼に応えています。




形のない技術力を財産としている企業だけに人材育成には非常に熱心。ハイメカでは、TL(トータルライフ)人間学に基づき、社員が互いに信頼し助け合いながら、お互いの人生を輝かせ、成長を目指すことなどを経営理念としています。
「社員一人一人の成長がなければ技術力は育ちません。だから、機械づくりは人づくり。つきつめれば心づくりだと考えています」と語る亀森俊博社長。その言葉通り、社員教育には力を入れており、人間性を高める教育や能力開発教育、専門教育などの研修を実施しています。また、海外取引、海外出張も多いことから英語力が求められるということで、社内で週3回の英会話レッスンを開講。さらに、山形県認定の企業内職業訓練校として、南陽市に研修センターを設置し、多彩な研修カリキュラム構成で運営しています。
ハイメカが製造しているのはとてもハードな機械ですが、その社風は、人を、そして心を大切にするとても温かで人間的な企業。この人間力が技術力となって、世界市場の注目を集めることにつながるのでしょう。

ハイメカ株式会社

ハイメカ株式会社は、タンタルコンデンサ製造装置メーカーとして世界的シェアを誇る企業。さらに、半導体分野やエネルギーデバイス分野でも着実に成果を上げ、急成長中。それらの技術力の源となる人材育成に力を注いでおり、TL(トータルライフ)人間学を取り入れた経営を行っている。2006年には経済産業省「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選定された。
創業:1972年8月
従業員数:148名
事業内容:タンタルコンデンサ製造設備、アルミチップコンデンサ製造設備、リチウムイオン電池製造設備、テーピング&フォーミング自動機、高性能溶接電源
所在地:山形県米沢市窪田2534-6
TEL:0238-37-2905
FAX:0238-37-2904
URL: http://www.hi-mecha.co.jp/