株式会社アーバンルック(酒田市)縫製ライン班長 佐藤栄子さん、CAD担当 菅原美和さん、縫製ライン班長 斎藤 愛さん

株式会社アーバンルックは、イッセイミヤケ、ベイクルーズ、ランバンオンブルー、ヴィヴィアンウエストウッド、ユナイテッドアローズ、他数社の洋服を数多く手がける縫製会社。創業当初から女性社員が多く活躍し、実績を上げています。縫製ラインの班長を務める斎藤さんと佐藤さん、CAD担当の菅原さんの3名にお話をお聞きしました。
さまざまな年代の女性が集まり有名ブランドの洋服を全国へ発信。大切なのは、協力し、楽しむこと。

社員同士のサポートが、働きやすさを生み出す

──入社のきっかけを教えてください。

(菅原)自分で服を作りたくて、専門学校に入り一から勉強しました。ここは大きい会社なので、いろいろ学べるかなと思って入社しました。
(斎藤)鶴岡の縫製会社に勤めていたのですが、結婚して酒田に住み、同じような職種を探して、ここに決めました。
(佐藤)女性が多く働いているし、ものづくりをしたくて選びました。高校を卒業してすぐ地元で働きたかったのも理由です。

 

 

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入社4年目の菅原美和さんは、若手のCAD担当として活躍中
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高校時代から製造業に興味があったという佐藤栄子さん
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斎藤愛さんは、3人の子育てをしながら長年勤務しているベテラン

 

──実際に働いてみての感想は。

(斎藤)女性に配慮している会社だなと思いました。産休・育休はもちろんですが、私は子どもが3人いて、全員保育園に預けて働いたので、しばしば休んだり、熱があればすぐに迎えに行かなければなりませんでした。急な休みや早退でも、周りが仕事の段取りをつけてくれるんです。みんながお互い様という感じで助けてくれたので、とても働きやすかった。休憩室も分煙になっているし、トイレもホテル並みにきれいなので、気分よく働けます。
(佐藤)確かに、みんなサポートしてくれるので、休みは取りやすいし、働きやすいです。

 

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縫製する有名ブランドの洋服は常時20種類以上
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完成した洋服は厳しい検品を重ねて、発注先へ出荷される

 

周囲とのコミュニケーションの大切さを実感

──働いている中で、困難はありませんでしたか。

(菅原)人見知りが激しい性格なので、人に話しかけることが苦手でした。自分が担当している部署は、縫製するための設計図をつくり、サンプルを作ってもらうのですが、サンプル班の人と話をしないと仕事になりません。最初はうまく話せなくて悩みましたが、「わからないままにしてはちゃんとした仕事が出来ない」と自分に言い聞かせ、毎日気合を入れて、わからないことをちゃんと聞くようにしました。今ではだいぶ慣れてきて、普通に話せるようになっています。

 

(佐藤)縫製ラインの班長になった時が一番大変でした。年上の人もまとめなければならないので、プレッシャーと不安で押しつぶされそうでした。斎藤さんをはじめ、他の班長さんからアドバイスをいただきながら、まだ3年目ですが、がんばっている最中です。

 

(斎藤)どうやって生産性をあげたらいいか、自分ではなかなかいいアイデアが浮かばなくて困っていた時に、こんなやり方もあるよ、と先輩や上司に教えてもらいました。やり方は1つじゃないこと、いろんなやり方があって、違う視点から考える大切さに気づきました。

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同じCAD担当の先輩とも、気軽に話し合えるように
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生産の要となる縫製ライン。班長は作業もしながらグループ全体を把握
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時には後輩に作業のアドバイスも

 

 少しでも興味があれば、まずは挑戦してみること

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菅原さんの目標は、経験豊富な会社の先輩たち

──今後の目標を教えてください。

(菅原)作業が早くできるようになって、ミスもしないようにすること。周りともちゃんと会話しながら仕事をできるようにしたいです。
(佐藤)今よりもきれいな商品をつくりたいです。店頭に並んだ時に、自分たちのつくった服がきれいだったらいいなと思います。今は独身ですが、将来結婚して子どもが出来た時、みんながサポートしてくれているのを見ると安心して働いていけるなと思います。

(斎藤)みんなとコミュニケーションをとりながら、楽しく仕事をしたい。楽しくないと辞めてしまったりもするので、みんなと一緒に楽しく働いていきたいです。

 

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明るく快活な佐藤さん。仲間とのおしゃべりも楽しみの1つ
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現在は若い班員をサポートする立場です、と斎藤さん

 

 ──ものづくり産業を目指す女性にメッセージをお願いします。

(菅原)自分がやりたい仕事というのはあると思いますが、それにこだわらずに、ちょっとでも興味があるのであれば、意外と自分でもはまることがあるかもしれないので、何事も挑戦してみて欲しいです。
(佐藤)仕事は、やってみないと自分に合っているのかどうかわからないと思うので、最初は努力とチャレンジ精神でやった方がいいと思います。
(斎藤)どんな仕事をするにも、一人ではないので、いろんな人とコミュニケーションをとらなければいけません。菅原さんも言っていたように、何でも聞いて欲しい。聞くことはすごく大切なことなので、恥ずかしいと思っているといつまでも成長しないので、努力していくことが大切だと思います。

「社員の健康に、自分がどれだけ協力できるかを常に考えている」と髙橋社長。社員が「ずっと働きたい」と感じるような、ハード・ソフト両面での快適な環境づくりに余念がありません。下は18歳から上は64歳まで、さまざまな年代の社員が共に同じ作業を行う中で、職場のコミュニケーションを何よりも大切にしている3人の姿が印象的でした。

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とにかく社員と一緒に仕事をする「現場主義」の髙橋社長。新入社員への教育指導も手厚く「やめる社員も少なくなってきた」とのこと

 

プロフィール

斎藤 愛(さいとう あい)さん
鶴岡市出身。1992年入社。鶴岡市内で同じ業種に携わっていたが、結婚を機に酒田へ。縫製ラインのベテラン班長として周囲をまとめている。

 

佐藤 栄子(さとう えいこ)さん
酒田市出身。1999年入社。縫製ライン班長としては最年少。目指す姿は、「厳しく優しく、適切にちゃんと教えてくれた」前の班の班長。

 

菅原 美和(すがわら みわ)さん
酒田市出身。2012年入社。社内でたった一人の女性のCAD担当として奮闘中。休憩や掃除の時間に、周りとコミュニケーションを積極的にとっている。

 

  (2014/11/28取材)
 

株式会社アーバンルック
代表者:代表取締役 髙橋 英樹
所在地:山形県酒田市東町1-18-3
TEL:0234-26-0066
産業分類:縫製加工業(婦人服)
事業内容:婦人服の縫製、製造

インターンシップ、企業見学の受入:可

株式会社アーバンルック
     
 

社員数
140人

 正社員(人)正社員以外(人)合計
男性909
女性12110131


(社員に占める女性の割合)
男女比円グラフ

 
 

企業からのメッセージ

当社は、昭和62年(1987)、従業員23名(うち男性社員3名)でスタートしました。創業当時から女性社員の働きやすい環境づくりに努め、改善を重ねております。結婚し、子育て中の社員も多いため、残業は比較的少なく、社員同士も協力しながら作業を効率的に進めています。機械化が進む他業種と違い、縫製業だけは、機械化を進める事が出来ず、むしろ機械には頼れない部分があり、人間の手によってこそ出来る奥深い技術や感性が求められます。弊社社員の地道な作業によって出来上がる商品は、日本を代表する一流ブランドであり、自信を持って提供できる製品です。